平成19年5月06(no.32) 「生かされて」2007年05月08日 10時28分39秒

最近、天気の良い日には外にでて花壇の花殻取りをしています。通りがかりの人から、枯れた花を取り除かないと咲こうと待っている花の蕾まで、養分が行かないので開花が遅れてしまうと教えられました。それではと、まわりから「雨が降るとか、雪が降る」とか、からかわれながらも、みよう見真似ねで花殻とりをしています。  やってみると結構楽しく、剪定鋏も手に入れていじくっていますと、時間はあっというまに過ぎてしまいます。最初は枯れかかった花を含めて切り取ることに非常に抵抗を感じていました。未だ命ある花弁を取り除いてしまうのですから…。枝分かれして沢山の花が咲いているなかで、間引きというか、ある程度の花弁をとった方が、すつきりと見栄えがよくなることに気がつきました。今まで素通りしてきた時には気が付かなかったのですが、枯れて汚くなった花弁は周りの花模様を傷つけていたのです。思い切ってとり除けば取り除くほど生き生きとしてくるのには驚きでした。普段の仕事での5Sの整理整頓と同じとは。

不定期で、気ままな作業は、腰の痛さを耐えながらですが結構楽しいものです。本館玄関横に真紅のバラを去年植えました。去年は余り咲かなかったのですが、今年は手入れがよかったせいか、順調に生育して、一月頃から楽しみに待っていたせいか、やっと蕾が沢山膨らんでいました。今年は凄いぞとワクワクしながら満開に咲き誇ったイメージを思い巡らして楽しんでいました。連休前の話です。少し葉が汚れているなとは心に引っかかってはいたのですが。

昨日のことです。ある会合で植物のウイルスの話となり、何気なく「バラの葉が汚れている」とチラッと意見を聞くつもりで問いかけました。「それって、“うどんこ病”ではないですか」ということになり、心配のあまりわざわざ狛江まで来て見てもらうことになり、検診です。「こんなひどくなった“うどんこ病”」は余りみたこともないと言われてしまいました。 ショックでした。咲いたバラの花弁が、茎から折れているのもありました。痛々しい姿です。「バラさんゴメンね!」改めて調べてみるとバラだけでなく半数以上の花が病気に感染していました。振り返えってみれば、管理面でのその兆候は感じてた面もあったのですが、確かめずに素通りしてしまいました。

はたして社員に花みたいに、注意深く見守って上げただろうか? 励ましの声をかけてあげただろうか? 褒めてあげただろうか?

来週は、土の消毒から花の総入れ替えと大変ですが、生きている花に自分の落ち度で迷惑を掛けてしまいました。大反省です。それにしても、ウイルスの感染の速さには驚きです。人も花も持って生まれた命を生かしきることは大変なことです。普段から何気ない異常さに気づき、早めの手入れとか手助けがあってこそ、人も花を大輪をさかせられるのかなと花に教えられました。会社の皆さんに、元気よく生き生きとして働いて貰えるように、そして元気のなくなるウイルスに感染させないように見守れる自分は感謝あるのみ。