平成19年7月08(no.34) 「生かされて」2007年07月09日 08時53分34秒

早いもので、あと二ヶ月で心臓バイパス手術をして丸三年を迎えようとしています。

それまでに心筋梗塞発作を三回も経験し、入院当日も夜半より普段に比べて心臓の圧迫感が強く感じたので、朝一番で自分で車を運転して府中にある榊原病院に初診で門を叩いたのです。一日待てば、日本医大永山病院での定期健診の日でした。

普通であれば日医大に行くわけですが、チョット診察して貰らおうかなと軽い気持ちで出かけました。予想もしていなかった即日入院、緊急手術となり本人はシドロムドロの頭は空っぽで、深刻な状況さえ把握できていませんでした。遡ることその10年前から狭心症の治療を聖路加病院で治療をしていたのですが、手術は出来ないと聞かされていました。

あの9.11NYテロ事件のときは二回目の心筋梗塞治療のため、日医大に入院していました。そこでも手術は無理といわれていました。心臓手術は人工心臓を使うために手術時間が限られていたようです。私の場合は何箇所も詰まっていたので、今から考えれば時間が掛かりすぎで「ダメ」ということだったのでしょう。

外科手術の進歩は素晴らしいもので、榊原病院にちょうど名医が赴任してこられ、人工心臓装置を使わずに局所麻酔での手術が出来るとのことでした。手術そのものは成功したのですが、術後の麻酔後遺症による本人の錯乱状態は相当深刻なものだったそうです。暴れるは、薬は吐きすてるは、診察にこられた先生を足蹴りするはで、ベッドに縛り付けられていたそうです。10日程続いたようです。周りの皆さんに多大のご迷惑をかけてしまいました。本人は記憶にないのですから困ったものです。

厳しい戦争を体験した人に「拾った命」という表現を使われる方がおられます。私も三年が経過し、やっと歩けるようにもなり健康を取り戻してきたという躍動を感じられるようになってきました。有難いことです。偶然が重なったとはいえ「生かされた命」を強く感じています。これからの人生が楽しみです。無理をせず、自然体で自分の出来る範囲で、人の役にたてる仕事ぶりを残したいという願望が湧いています。法政大学院経営革新フォーラムの支援を受け、現状を脱皮すべく千代田体質の多方面にわたりメスをいれ、経営改善に全員で取組んでいます。会社としての大きな目標が出来て、将来の楽しみが増えました。ゴルフは、健康のためでスコアーは二の次と頭では賢く考えるのですが、チョロが続くと半そでの今は「腕の手術跡」を見せて、ハンディー寄越せと凄むのですが、相手にしてくれません。特に息子達は錯乱状態で迷惑がかかった事を強調して、ゴルフでの優しさが足りません。そのうえ飛ばそうという邪念を捨てなさいと意見までされてしまいます。私としては困ったものです。

コメント

_ キム オッキョン ― 2007年07月11日 13時42分07秒

健康は何よりも第一です。
私はまだ話してないですけど、日本に来る前にお母さんを亡くしました。2004年夏に癌である事が分かり、末期であったので努力だけでは無理でした。
つらい経験をしてからは生きているだけでも感謝する気持ちを持つようになりました。普段は生きるという生命にあんまり気遣わずきっと私には明日がまた来るだろうと思ってしまうんですね。自分に与えられた時間を大切に使わないといけないと思いました。

健康は大事です。自分のために、周りの家族のために鈴木さんの体の弱いところを強くさせてください。元気になってください。
心より祈っております。

世の中に存在してくださってありがとうございます。

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